「ナイトスター(RH975)かスポーツスターS(RH1250S)か」。この問いはよく排気量の数字だけで語られますが、277cc の差(975cc 対 1252cc)よりも先に整理すべき軸がいくつかあります。エンジンのキャラクター、車体重量、シートの高さ、そして購入時の価格帯。この 4 点を丁寧に並べると、「どちらが自分に向いているか」がかなり見えてきます。TASHILOG GARAGE では現在、2022 年モデルのナイトスター(RH975)を委託販売で預かっています。記事の後半でその個体にも触れますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
同じ「Revolution Max」、でもキャラクターは別物
ナイトスターとスポーツスターSは、どちらもハーレーが 2021 年に投入した水冷エンジン「Revolution Max(レボリューション・マックス)」を搭載しています。空冷エンジンを長く乗り継いできたハーレーファンには馴染みの薄い名前ですが、一言で言えば「市街地でも扱いやすく、高回転でも気持ちよく回る現代的な V ツイン」です。
ただし、同じ Revolution Max でも排気量と仕様が異なります。
- ナイトスター(RH975): Revolution Max 975T。975cc・89 馬力(メーカー公表値)。「T」はチューニング仕様を指し、トルクカーブをやや低中回転寄りに設定。街乗り・ワインディング・日常使いのバランスを重視した味付け。
- スポーツスターS(RH1250S): Revolution Max 1250T。1250cc・121 馬力(メーカー公表値)。同じ「T」でも上のパワーバンドまで積極的に使える設計で、加速のドラマ性を前面に出している。
数字だけ見るとスポーツスターSが圧倒的に見えますが、実際に街中・峠を走ると 975T の扱いやすさは際立ちます。スロットルを少し開けただけで鋭く反応する 1250T は慣れると刺激的ですが、渋滞路や低速のすり抜けで気を遣う場面が出てきます。「毎日の通勤・近距離ツーリング」が主体なら 975T の線形なトルク感は明確なアドバンテージです。
車体重量とシート高 ── 数字より「乗り降りのリズム」で考える
革命的とも言われる Revolution Max 系の特徴のひとつが、エンジンをフレームの一部として使う「ストレスメンバー」構造です(エンジン自体が車体剛性を担う設計で、従来のハーレーとは根本的に異なります)。これにより両車種とも車体がコンパクトにまとまっています。
- ナイトスター(RH975): 車体重量は約 221 kg(メーカー公表値)。シート高は 705 mm。
- スポーツスターS(RH1250S): 車体重量は約 228 kg(メーカー公表値)。シート高は 755 mm(標準)。
シート高の差は 50 mm。数字では伝わりにくいですが、信号待ちで両足をつく動作を毎日繰り返すと、この差は体に蓄積されます。身長 165〜170 cm 前後のライダーが RH1250S の 755 mm シートに座ると、片足のつま先がギリギリ届く状態になるケースが多く出てきます。ナイトスターの 705 mm は、その層にとってはかなり余裕のある数字です。
「足つきが良いと動きが鈍い」という思い込みがあるかもしれませんが、975cc のナイトスターは軽快感と安定感を両立しています。コーナリング ABS やコーナリングトラクションコントロールも標準装備で、電子制御の面でも安心感は十分です。

価格帯と中古市場での立ち位置
新車価格(参考)では、ナイトスターとスポーツスターSの間には相応の差があります。ここで具体的な新車価格を断定するのは避けますが(年度・仕様変更・ディーラーごとの差があるため)、中古市場での傾向として言えることがあります。
スポーツスターS(RH1250S)は発売直後から人気が集中し、一時期は新車入手困難な状況が続きました。その影響もあり、初期の中古流通価格は高止まりする時期がありました。一方でナイトスター(RH975)は、発売当初こそ「排気量が小さい」という理由で選択肢から外されるケースもありましたが、現行世代のハーレーとして見ると装備・走行性能・デザインは高水準で、中古市場でのコストパフォーマンスは見直されています。
「ハーレーを初めて所有する」「現行水冷ハーレーをまず一台経験してみたい」という方には、維持しやすい重量・シート高・価格帯というトータルのバランスで、ナイトスターを検討する価値は十分にあります。
TASHILOG GARAGE 在庫:2022 年モデル ナイトスター(RH975)
現在、TASHILOG GARAGE では 2022 年モデルのナイトスター(RH975)を委託販売で預かっています。2023 年 3 月に初度登録されたブラックの個体です。
この車両の主な状態と仕様は以下のとおりです。
- エンジン: Revolution Max 975T(89 馬力)
- シート高: 705 mm
- カラー: ブラック
- ライディングモード: スポーツ / ロード / レイン の 3 種
- コーナリング ABS・コーナリングトラクションコントロール標準装備
- オール LED 灯火(ヘッド / テール / ストップ)
- ブレンボ製フロントブレーキキャリパー
- ETC 車載器付き
- サイドバッグサポート(右側)付き
- 車検 2 年を取得して納車(費用は支払総額に含む)
コンディションについて正直にお伝えします。タンク(正確にはエアボックスカバー部分)の艶は良好で、目立つ傷・凹みはありません。一方で、エキゾーストパイプに塗装の剥がれと溶着跡があり、マフラーにも小さな塗装剥がれが 2 か所あります。エンジン下のアンダーカバーに擦り傷、サイドバッグサポートと一部の金具に錆も確認されています。機関状態は納車前整備時に最終確認のうえお渡しします。
支払総額は 109.9 万円(車体価格 104.5 万円+諸費用: 車検整備・代行・自動車重量税・自賠責保険 24 ヶ月・検査手数料・名義変更代行)。現行水冷ハーレーを車検付き・ETC 付きで乗り出せる状態で手に入れられる一台です。

詳細と写真は 販売ページ(ナイトスター ブラック)でご確認ください。ご検討の方はお気軽にお問い合わせください(完全予約制)。
まとめ:「どちらを選ぶか」の軸を整理する
ナイトスター(RH975)とスポーツスターS(RH1250S)を排気量以外の軸で整理すると、おおよそ次のように見えてきます。
- 日常域での扱いやすさ・低中速トルクの自然さを重視するなら → ナイトスター(975T)
- 加速のドラマ性・高回転域のパフォーマンスを楽しみたいなら → スポーツスターS(1250T)
- シート高・足つきで悩むなら → ナイトスター(705 mm)が選びやすい
- 中古での価格感・コストパフォーマンスを含めて検討するなら → ナイトスターは現行水冷ハーレーの入口として現実的な選択肢
どちらが「正解」というわけではありません。自分の乗り方・体格・求める体験に照らして選ぶのが、長く付き合えるバイクを手に入れる近道です。TASHILOG GARAGE では購入前の相談も受け付けています(完全予約制)。現在預かっている 2022 年モデルのナイトスターに興味がある方は、こちらの販売ページから詳細をご確認のうえ、ご連絡ください。
よくある質問
- Q.ナイトスター(RH975)とスポーツスターS(RH1250S)はエンジンが根本的に違うのですか?
- A.どちらも「Revolution Max」シリーズの水冷Vツインで基本設計は共通ですが、排気量と出力特性が異なります。ナイトスターは低中回転寄りのトルク感、スポーツスターSはより高回転域まで積極的に使える味付けで、乗り味のキャラクターはかなり異なります。
- Q.身長が低めでもナイトスターは乗れますか?
- A.ナイトスターのシート高は705mmで、現行ハーレーの中では足つきが良好な部類です。ただし体格・重心・乗車姿勢には個人差があるため、可能であれば一度またがって確認されることをお勧めします。
- Q.ナイトスターの中古を買うとき、スポーツスターSと価格差はありますか?
- A.中古市場での価格は年式・走行距離・状態によって大きく変わるため断定はできません。一般的な傾向として、スポーツスターSは発売初期の人気から中古価格が高止まりした時期があり、ナイトスターは現行水冷ハーレーとして装備水準が高い割に検討しやすい価格帯に出ることがあります。
- Q.ナイトスターに電子制御系の装備は付いていますか?
- A.標準でコーナリングABS・コーナリングトラクションコントロール・ライディングモード(スポーツ/ロード/レイン)が装備されています。現代的な安全補助装置がひととおり揃っており、初めての現行ハーレーとしても扱いやすい構成です。
- Q.TASHILOG GARAGEのナイトスターは車検なしで納車されますか?
- A.現在お預かりしている2022年モデルのナイトスター(RH975)は、当店で車検2年を取得して納車します。車検費用は支払総額109.9万円に含まれています。詳細は販売ページでご確認ください。